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シング・シング・シングってどんな曲
前に書いたブログ記事『暗さを吹っ飛ばす シング・シング・シング Sing Sing Sing - Part I - dive into a song』から復習の意味でコピペしますね。
シング・シング・シングは、ジャズ曲として紹介されることも多いですが、モダン・ジャズではなくスウィング・ジャズの楽曲です。シング・シング・シングというよりもダンス・ダンス・ダンスといった雰囲気で、ちょっと騒がしい曲ですね(笑) 曲調はブリッジ部を除きマイナー(短調)ですが、騒がしさで暗さが吹き飛ばされている感じです。 ビッグバンドならではの編成の多さを生かしたダイナミックな編曲と、ドラムス、クラリネット、トランペットなどによるアドリブ・ソロが聴きもの(聴かせもの)です。 東京ディズニーシーの『ビッグバンド・ビート』(Big Band Beat)でもフィーチャーされていますね!
引用元: - 暗さを吹っ飛ばす シング・シング・シング Sing Sing Sing - Part I - dive into a song
シング・シング・シングのパート1、パート2とは
曲名にパート1、パート2などとナンバリングする作曲家もたまにいらっしゃいますが、シング・シング・シングの場合、なぜパート1とパート2が存在するのかと言いますと、作曲家のルイ・プリマ(Louis Prima)さんは関係なく、ベニー・グッドマン(Benny Goodman)さんがスタジオで録音した音源がレコード盤の片面に収まらなかったからだそうです。
なので、録音を2つに切って、レコード盤の両面に収め、前半をパート1、後半をパート2としたそうです。
ビッグバンド譜面でもパート1、パート2と謳っているものがあります。
シング・シング・シングに隠れているコロンブス
シング・シング・シングは、ドラムやトランペットやクラリネットのソロを挟んで、いくつかのアンサンブル(合奏)セクションが連結された形にアレンジされています。
その2番めのアンサンブルセクションにコロンブス(Christopher Columbus, クリストファー・コロンバス)が隠れています。
どういう意味かと言いますと、こちらの2つの音源を聴いていただけるとおわかりいただけると思います。
そうです、シング・シング・シングには、マイナーキーに変更したクリストファー・コロンバスという曲が埋め込まれているのです。(私はとても大胆なアレンジだと思います。)
ということで、シング・シング・シングという曲のタイトルも、Sing, Sing, Sing (with a swing) や Sing, Sing, Sing (introducing Christopher Columbus) や Sing, Sing, Sing part 1 などと表記されていることがあります。
ちなみにですが、コロンブスは1492年にスペインからインドに行くつもりで航海し、着いたところがアメリカだったという歴史上の有名な方です。
クリストファー・コロンバスという曲
クリストファー・コロンバスという曲はジャズボーカリスト兼ピアニストのファッツ・ウォーラー(Fats Waller)さんが最初に流行らせたとのことです。
先ほどのインク・スポッツ(The Ink Spots)の演奏とはだいぶ印象が異なりますね。
ビッグバンド譜面も2タイトル出版されています。
片方はエリントン(Duke Ellington)さんのバージョン、そしてもう片方はグッドマン(Benny Goodman)さんのバージョンです。
やはりEDMと相性が良い!
暗さを吹っ飛ばす シング・シング・シング Sing Sing Sing - Part I - dive into a song にも書きましたが、やはりクリストファー・コロンバスもEDMと相性が良いようです。
フランスのDJチーム Bart & Baker さんによるこちらをお聴きになってみてください。
やはりこのアレンジも良いですよね。
だれかビッグバンドとかマーチングバンド用に譜面化……。
アムレス店長 山崎 代三
参考資料
更新履歴
- 2022年7月9日:メールニュース配信
- 2022年7月22日:ブログ公開