カッチリアレンジの グレン・ミラーさん Glenn Miller - Artist who's who

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今回は、スウィング・バンドの代名詞と言っても過言ではない、グレン・ミラー楽団のリーダー、グレン・ミラーさんをご紹介します。


どんな人

1904年3月1日、アメリカ合衆国アイオワ州にて生まれ、コロラド州のフォート・モーガン高校(Fort Morgan High School)在籍時にプロフェッショナルミュージシャンとなることを決意。コロラド大学(University of Colorado)に進学するもドロップアウトし音楽家となる。

しばらくの間のツアー・バンド等への参加後、トロンボーン奏者やアレンジャー、そして時にはバンドマネージャーとして、ドーシー・ブラザーズ(Dorsey Brothers)、ベニー・グッドマン(Benny Goodman)さん、レイ・ノーブル(Ray Nable)さん等の楽団に参加。

スウィングバンド全盛期の 1937年に自己の楽団『グレン・ミラー・オーケストラ』(Glenn Miller and his Orchestra)を結成し、演奏活動の傍ら、『ムーンライト・セレナーデ』(Moonlight Serenade)、『茶色の小瓶』(Little Brown Jug)、『イン・ザ・ムード』(In the Mood)などの作品を録音し、大ヒットとなる。

第二次世界大戦中の1942年陸軍航空隊に入隊、慰問楽団を率いて米国内外で慰問演奏活動を行う。 1944年12月15日イギリスからフランスに渡航の際、乗っていた飛行機ごと消息を断つ。

享年40歳……

若過ぎます。

映画『グレン・ミラー物語』(1954年公開)というものがありますが、かなり脚色が入っているようですので、グレン・ミラーさんについて深く知りたい方には、書籍の『グレン・ミラー物語』(晶文社、ジョージ・サイモン 著、柳生すみまろ 訳)のご一読をおすすめいたします。

 

ビッグバンド入門?

グレンミラー楽団の楽曲は他のビッグバンドの楽曲に比べると知名度が格段に高いため、吹奏楽団などでは、ビッグバンドやジャズの入門的に演奏される機会が多いようです。

それは、ポピュラリティーがあるということで嬉しいことなのですが、スウィングやジャズに慣れていない楽団で演奏することはおすすめしません。

特に『イン・ザ・ムード』は止めたほうが良いです。(演奏される機会は多いと思いますが……。)

 

中級以上のビッグバンドにおすすめ

グレンミラー楽団の楽曲は、入門的な扱いを受けていること、そしてアレンジがカッチリして遊びの要素が少ないので、経験を積んだビッグバンドには演奏を避けられているのではないか、と思うこともあります。

ですが、中級以上のビッグバンドにこそ、アンサンブルを引き締める意味で演奏していただければと思っています。

ここでビッグバンド譜面のド定番3タイトルをご紹介します。

ムーンライト・セレナーデやイン・ザ・ムードを始めとして、他にもたくさんのビッグバンド譜面が出版されています。 ぜひご検討ください。

ボーカルビッグバンドの譜面は30タイトルを超えています。


更新履歴

  • 2022年5月14日:メールニュース配信
  • 2022年5月27日:ブログ公開
Artist who's whoグレン・ミラービッグバンド譜面

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